訪れた甲子園出場校リスト

(山口陽三筆)

平成9年4月。筆者の大学卒業・大学院進学とともに、大学の野球部後輩として 二人の1年生が入ってきた。それぞれ長崎・高知の出身だった彼らは、 自分自身に甲子園出場の経験はなかったものの、出身校が甲子園に出場したことがある、 高校だった。彼ら自身もその学校でしっかり高校野球をやってきて、 大学でもそれなりに高い意識で目の前の野球に取り組んでいた。

甲子園に出る学校って、甲子園に出る学校の野球部って、どうなんだろうか? 例えば甲子園と縁のない自分の出身校と比べて、何がどれくらい 違うのだろうか? 平成17年。1月の長崎旅行、8月の四国旅行で 後輩両名の出身高校をぶらりと訪ねてみた。

そんな動機から、自分がこれまでに訪れたことがある甲子園出場校は いったいどれくらいあるのだろうか、と思い始めた。 そこで、"行った球場リスト" 同様に一覧にしてみることにした。 なお、このリストはこれまでの経験を一覧としたものなので、 新たに訪れた高校があれば、あるいは訪れたことのある高校が甲子園に出れば、 適宜更新もしていくつもりである。

(最終更新:平成28年11月。64高校掲載)

球場名 訪問日 甲子園出場 写真
北海道
(2)
旭川北高校 平成17年12月25日 S35.夏, H16.夏
旭川スタルヒン球場のすぐ隣。
球場を見に行ったのにたまたま見つけた。
ふだんからよく練習で球場を使うのかな?
グラウンドは雪でよくわからずも普通な校庭ぽい。
札幌南高校 平成22年7月28日 H12.夏
高い位置から見下ろせたが木が高く
見づらかった。しっかりと統率取れた
練習している印象あり。
青森
(1)
三沢高校 平成22年7月27日 S43-44.夏、S44.春
昭和44年夏、決勝戦延長18回再試合で準優勝。
その後できた専用グラウンドらしい。
バックネット・照明・ベンチ・外野フェンス等
一通りそろって立派だが訪れた日は誰もおらず。
岩手
(2)
盛岡第一高校 平成22年7月25日 S43,53.夏
大学の先輩の母校。他部と共同で面積も特別広くなく、
外野もセンターにハンドボール場がせり出す。
名門公立高校らしく文武両道、工夫しているのだろう。
室内練習場っぽい施設あり。
一関学院高校 平成26年7月26日 H22.夏等
グラウンドは別の場所らしいが学校所在地を
訪れてしまった。グラウンドは一関インター近くとか。
接近はしていたのにもったいない。
校内に記念石碑。
宮城
(3)
仙台育英高校 平成18年9月5日 多数
訪れたときは100周年だったらしい。
門に警備員がいて、中には無理に入らず。
仙台高校 平成18年9月7日 H10.夏
東北福祉大のグラウンドをタクシーで訪れた
帰りに寄った。授業中なのにタクシーが構内に。
野球場ではないが室内練習場っぽいものも
併設され、わりと面積もある。
石巻高校 平成26年1月20日 S23.夏
グラウンドとしては普通のかんじだが
後方に海も見えるという特徴が。
これくらい近いと震災で津波の被害は...?
と心配してしまったが高台ゆえ大丈夫だったとか。
群馬
(1)
市立太田商業高校 平成21年8月30日 H8.春
確かセンバツ落選をめぐってひと騒動あった学校。
そこに太田市の熱心さを感じた覚えがある。
写真は甲子園出場記念の石碑とともに。
設備が優れるわけではないがグラウンドは十分
だろうしベンチや本部席の手作り感もよい。
正門からだと校舎の明るい色がより映える。
茨城
(2)
常総学院高校 平成20年5月17日 多数
校舎は都心から少し離れた場所に広々とある。
グラウンドは学校から少しだけ離れているらしいが
時間もなく寄れず。
正門でグラウンドの場所を聞くと「今日野球部いないよ」。
関東大会出場でした。
藤代高校 平成28年10月23日 H13.春、H26.夏等
グラウンドは練習試合中。あまり写りはよくないが
わりと広く、バックネット裏には観客席もあり。
さいきん甲子園に出るようになったからか、
学校入口にはちゃんと記念碑もあり。
埼玉
(5)
県立浦和高校 平成2〜4年5月 S12.春
高校同士の定期練習試合。
横浜から京浜東北線に長いこと揺られて行った。
甲子園に出た浦和中時代は場所が違ったらしいので
今回のリストの目的からははずれてしまう。
市立浦和高校 平成21年10月11日 S63.夏
市営浦和球場の隣なので行ったことはあったが
甲子園に出ていたことを知らなかった。
野球専用グラウンドではなく横長の校庭で
ライトが狭そう。普通のグラウンド。
県立大宮高校 平成22年3月12日 S30年代、多数
大学の後輩の母校。
外から見られる場所が少ない。
他部共同の普通のグラウンド、かな。
春日部共栄高校 平成21年9月21日 H5.夏準優勝、他
埼玉勤務の間に行こうと思っていたが、行った
時期は春日部在住のクレヨンしんちゃん作者が
亡くなった騒動の時期。
グラウンドは外野がネットで囲まれ道路からは見にくい。
観客席もあってなかなかの設備だが照明は弱い?
出場記念碑も飾ってあった。
大宮工業高校 平成22年1月21日 S43.春夏(春優勝)
埼玉勤務中第2弾。日本一経験のある学校。
仕事休んで行ったけどその甲斐あり。
立派なグラウンド、しかも上から撮れた。
日本一の大宮工業高校
東京
(1)
桜美林高校 平成21年3月1日 多数
桜美林大との練習試合を桜美林高校にて。
写真撮ったのに誤操作でデジカメのデータを
消しちゃった...。普通の野球場。
神奈川
(13)
慶応高校 平成2年8月25〜27,29日
平成23年3月26日
H17.春等
高校1年秋のブロック予選会場。構内をけっこう歩く。
1年生だったので道具運びがあったが、
日吉駅のロッカーに預けた。
桐蔭学園高校 平成20年8月23日 多数
自分の学年の甲子園神奈川県代表。
特別な存在で、いつか行ってみたいと思っていた。
期待通りのすばらしさ。学校敷地内に、
まさに公営球場ばりのもの(それ以上?)がある。
行った日には小倉丞太郎も目撃。
横浜商業高校 平成18年8月27日 多数
30歳を過ぎて初めて行った。バックスタンドの下が部室
ぽくなっている。室内練習場、トレーニングルーム
などもあるようだが全体的に古そう。(当たり前か)
外野もラバーフェンスなわけではない。
横浜商大高校 平成10年8月22,23,25日 H5,15夏等
外野が芝だったか忘れたが、全体的に野球専用
グラウンドというかんじでわりと立派だった気が。
観客も、イスではないが座って見られる。
日大藤沢高校 平成15年10月 H7.夏、H10,19.春、等
最寄駅からわりと近い。グラウンドの隣には立派な
陸上競技場。ただし野球部のグラウンドはわりと
普通。多少の人数が座れるバックスタンドあり。
武相高校 平成3年8月26〜28日 S43.夏
高校2年秋のブロック予選会場。
よく覚えておらず、イレギュラーで失点したのは
覚えているが、けっこう立派だった覚えがある。
鎌倉学園高校 平成2年2月
平成20年8月24日
S37,S44.春
平成2年、受験と合格発表で2度。
しばらくたった平成20年、ぶらりと行ってみたが
建長寺側から入って迷って汗だくでようやく
たどりついて...。手狭な普通のグラウンド。
東海大相模高校 平成26年7月31日 多数
自分の学年の春の甲子園準優勝。
後年お世話になる相模原市の強豪でもあり
いつか行ってみたいと思っていた。
校舎立ち並ぶ中、めいっぱいのスペースを
野球場のために、というかんじ。芝ではないが
公営球場並み、バックスクリーン横に室内も。
横浜隼人高校 平成25年5月1日 H21.夏
自宅最寄りの甲子園出場校。そういえばあのときは
相鉄線沿線も盛り上がったとか?
十分立派なかんじだが両翼90mはもったいない気も?
ボール、落ちてるよ。
希望ヶ丘高校 平成3年4月21日
平成23年8月20日
S26.夏
普通のグラウンド。
ひさしぶりに行ったら少し野球場寄りになった気も。
県商工高校 平成4年6月27日 S25.夏
ほとんど覚えていない。
浅野高校 平成3年11月3日 S12〜S14他
湘南高校 平成27年1月8日 S24.夏等
神奈川県随一の進学校でありながら
甲子園優勝経験も持つ。
グラウンドは...普通の公立校だったかな。
ちょっとした照明はあった。
山梨
(3)
東海大甲府高校 平成27年10月10日 多数
全国上位進出も多い強豪校。
さぞ立派な球場が、と思ったが学校敷地内にそれほど
広くないグラウンドが。う〜む、それであれだけ強いか。
巨摩高校 平成19年6月2日 S50.夏
グラウンドを見ていないが正門からの眺めは立派。
写真が小さいが、まんなかに2体のオブジェクトも。
公立なのに珍しい?
甲府商業高校 平成19年10月14日 H19.夏等
小瀬球場すぐ近くで、向かう途中にたまたま通り
かかり、先ごろ甲子園に出たのを思い出した。
学校敷地内に専用グラウンド。敷地が広いようで、
体育館や他のグラウンドもあり。
公立のわりに十分恵まれていると感じた。
奥は室内練習場?
新潟
(1)
新潟明訓高校 平成25年9月29日 多数
ハードオフ・エコスタジアム新潟の近く。
全面人工芝のサッカー場に比べると外野も土の
野球場は多少見劣りするが、十分。
訪れた日は朝も早くから練習試合。
長野
(1)
長野高校 平成19年3月2日 S37夏、S57,60.春
公立進学校なのに学校と別の場所に専用グラウンド。
長崎西高校を思わせる。芝はないがよかったな。
北村弁護士の母校。
石川
(2)
星稜高校 平成19年11月21日 多数
時間なく、ちゃんと撮れなかった。
周囲一帯が星稜地帯だったのは印象的。
遊学館高校 平成19年11月22日 H14.夏等
学校から離れた場所の専用グラウンド。
客席・本部席・照明・室内、一通りの設備はそろい、
済美高ぽい。甲子園に出るたびに部員名を彫った
石碑を周囲に植えていくらしい。
福井
(1)
北陸高校 平成21年5月6日 H1.春、S58,H4.夏
古き強き学校、というかんじ。室内練習場も含めて
一通りの設備はそろう。古めだが。
静岡
(4)
市立沼津高校 平成24年12月1日 S32.春, H3.夏
住宅街の中、普通のグラウンド。
訪れた日は野球部が冬のトレーニング中。
しかし何台ものバスは? 実は恵まれた環境?
桐陽高校 平成24年12月1日 H4.夏
学校敷地は狭く、グラウンドは別の場所らしい。
なので厳密にはこのリストに入れられないが、
自分の学年の甲子園出場校であることと
そのときの阿久悠の詩が石碑になっていたので思わず。
静岡市立高校 平成26年3月15日 S37.夏, S57.春, H13.夏
市内の大きめの通りに面して立地。
グラウンドは他部と共用らしい。低めだが照明もある。
常葉学園橘高校 平成26年3月15日 H21,22,24.夏
常葉学園の菊川が全国制覇したが、近年は橘の方が
甲子園に出るようになってきた。
学校は住宅街の中、入り組んだところにあってわかりづらく、
ましてグラウンドなんかあるのかと思ったが、
ちゃんとあった。ブルペンだか打撃用だかのネットで囲われた
一角も。照明も。甲子園常連の特別さはそんなに感じないが
まあ十分か。正門には記念碑も。
三重
(1)
宇治山田
商業高校
平成19年10月21日 多数
倉田山公園のすぐ近くなのは知っていたが伊勢大会
7年目にして初めてお邪魔した。いや、県立にしては
いいよ。長崎西高・長野高レベルのものが敷地内に
ある。横に室内練習所も。強いのも納得。
ちなみに「山商」が通称らしい。
岡山
(1)
岡山城東高校 平成21年8月1日 H2.夏、H8.春等
普通のグラウンド。よくここから甲子園に行った。
グラウンドと実績が比例しない例。
広島
(2)
広陵高校 平成21年7月31日 多数
ベンチ・照明・本部席・観戦席・ブルペン・
得点板・室内練習場...。設備十分。実力も十分。
球場周りに年度ごとの卒業生の石碑。
両翼92m、中堅116m、もう少し広く造れたら
よかった?
広島商業高校 平成21年7月31日 多数
外野は置きネットなど、専用球場ではないが
十分なかんじ。強豪らしく、追い込んだ練習を
やっていたのが印象的だった。
島根
(3)
大社高校 平成28年11月4日 多数
逆光残念。
野球部の他、手前にソフトボール、奥にサッカーの
専用グラウンド。敷地広大、体育館には「全国制覇」。
恐るべき公立高校。
出雲北陵高校 平成28年11月4日 H10.春
山と田んぼに囲まれて。他部共同。
悪くないが大社高校を見たあとだと...。
出雲高校 平成28年11月5日 H28.夏
行った年の夏に県内きっての進学校が甲子園初出場。
ちょっとした照明、屋根つきブルペン、黒土ぽい内野。
山口
(2)
防府商業高校 平成20年8月9日 S49.夏準優勝
等、多数

グラウンドの地面は普通かと思うが広さは十分。
山口には山に見下ろされるグラウンドが多い気が。
防府高校と隣接。
防府高校 平成20年8月9日 S30.春
学校全体の敷地としては隣接の防府商業高以上か?
写真でわかりづらいが右側にも撮影者の背後にも
グラウンドは広がる。
香川
(1)
丸亀高校 平成17年8月26日 H2,12.夏
他部と共同で使いそうな普通の校庭。
よくここから甲子園に行ったと思う。
愛媛
(3)
宇和島東高校 平成17年8月29日 S63.春等
学校の周りからグラウンドを見えないように
ぐるりと目張り(カーテン)してあったのが印象的。
そ〜っと正門から入って写真だけ撮った。
済美高校 平成17年8月29日 H16.春,H16,17,20夏
田んぼの中に土地を買って総合グラウンドを
作ったかんじ。隣はサッカー場。
外野が芝でないがバックスタンド、得点板、
本部室、部室棟など一通りそろう。
松山北高校 平成17年8月28日 S62.春
普通の学校のグラウンド。
感慨もなく、いい写真も撮れていない。
高知
(1)
土佐高校 平成17年8月31日 H1.夏等
街中にある。民家が近い。
面積はわりとある。
福岡
(1)
小倉高校 平成21年7月30日 多数
全国連覇の経験も持つ。
グラウンドに伝統を感じるとともに、タクシー運転手の
話から、地元ですごいステータスを持った学校なのだ
とあらためて感心。
長崎
(1)
長崎西高校 平成17年1月9日 S26,56夏
山の中に壮大な空間。気に入った。
合宿で数日間こもるグラウンドという雰囲気。
沖縄
(6)
興南高校 平成23年1月31日 H22春夏連覇
等、多数

沖縄で見た中ではトップレベル。
黒土、ゲージ、ベンチ、高いネット、ブルペンには屋根。
広さもある。
宜野座高校 平成23年1月31日 H13.春夏、H15.春
ごく普通のグラウンド、土は黒ではなく赤っぽい。
阪神キャンプ地のすぐそば。
「自立・自律 "平常心"さわやか野球」
読谷高校 平成23年2月1日 H4.春
自分の学年の甲子園出場校。
進学校。Kiroroの母校でもある。
まさに公立校の普通のグラウンド。
他部と共同。
那覇商業高校 平成23年2月1日 H6.春夏
グラウンドは見つけられず。
校舎建て替えのためかプレハブあり。
浦添商業高校 平成23年2月3日 H5,9,20夏等
甲子園ベスト4経験あり。「闘志・前面」。
雨でも使えるブルペンと鳥かごあり。
沖縄水産高校 平成23年2月3日 多数
一時期甲子園の常連校。甲子園準優勝経験あり。
公立にして広大な敷地(野球場以外も)。
「大胆細心」

甲子園球児を輩出したグラウンドはどんなところなのだろうか、ある時期からあとは そんな思いも持ちながら甲子園出場校の野球部グラウンドを見ている。 しかし最も多い感想は「このグラウンドから甲子園球児が出たのか」という、意外性である。 つまり、グラウンドが飛びぬけてすばらしいと感じるケースは少ない。 ハード面ではなく、一人ひとりの持ち合わせる能力と練習で鍛えた技術とで、 甲子園に出てきているのだろう。(むろん、ハード面がまったく不要とは思わないが)

その中でも、すばらしいと感じたグラウンドもいくつかある。「場」「空間」として 気に入ったのは、後輩の出身だからということでもないが、長崎西高校か。 学校の所在地とは別のところにあり、長崎市内から稲佐山方面に上った中腹あたりの 高さにある。土地があると言えばそれまでかもしれないが、野球だけに打ち込める、 すばらしい環境だと感じた。

リストを立ち上げた平成18年時点では設備的に立派だったのは済美高校だと感じていたが、 平成20年、これを超える存在に遭遇した。神奈川県の桐蔭学園高校。甲子園日本一の経験を持ち、 学校も文武両道で、野球のみならずいろいろな部活動で実績を残している有名校だ。 お金もかかっているんだろうと思われる、公営球場顔負けの野球場が、学校敷地内にあった。

少しずつこのリストも積み重ねていければと思う。


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