平成10年 東京新大学野球連盟春季入れ替え戦

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    平成10年6月13日 東京国際大学グランド 1・2部入れ替え戦第1戦
    1 2 3 4 5 6 7
    東京国際大(2部1位) 1 0 5 4 2 1 0 13
    杏林大(1部6位) 0 0 1 0 0 1 0 2
    (7回コールド)

    4季ぶりの1部挑戦となった国際大と、昨季念願の1部昇格を果たしながら勝点0で 最下位になった杏林大との対決は、リーグ戦の勢いをそのまま持ち込んだ形の国際大がまず大勝した。

    国際は1回に石川敦の本塁打で先制すると、3回には敵失でつかんだ好機に天田・鬼沢・金子の適時打等で5点を追加し、 杏林先発・新村をKO。4回にも代わった桑原から2本塁打で4点を追加した国際は、 投げては先発の橋本が好投。大量点に守られる形で7回を2失点の好投。 国際はリーグ戦終盤からの打線の好調さを持続させ、昨季2部の最優秀防御率を獲得した新村をKO。 対する杏林は、投手陣が崩壊状態だった1部でのリーグ戦の悪い形を、こちらもまたそのまま持ち込んでしまった形となり、 守備も3失策を喫するなど、1部校とは思えない惨敗を喫し、「2部逆戻り」が早くも背後に迫って来た。

    平成10年6月20日 東京国際大学グランド 1・2部入れ替え戦第2戦
    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    杏林大(1部6位) 5 1 0 2 0 2 0 0 1 11
    東京国際大(2部1位) 0 0 0 0 0 1 4 0 0 5

    第1戦をコールドでものにして1部復帰へあと1歩と迫った国際大だったが、 第2戦は一転、杏林大の打線に屈し、星を1勝1敗とした。

    杏林は初回、国際先発・川内を攻め、先頭の小玉から大越・村上・山本正と、4連打で1点を先制。 さらに無死満塁から甫坂に満塁本塁打が出て、この回5点。さらに杏林は2回には村上の適時打、 4回には山本正の2点適時2塁打で加点し、川内をKO。投げては杏林が背水の陣で送り出した、 経験の浅い張田が立ち上がりから好投。第1戦で13点を叩き出した国際打線を抑える。 国際も、コールド目前の7回に、杏林2番手の渡部の3連続四球でもらった好機に荻原・天田の適時打等で 4点を返したものの結局完敗。杏林は第1戦で繰り出す投手が次々につかまったものの、 打線の大量援護をもらったこの日は先発の張田に加え、7回の危機に救援したエースの新村も好投。 星を5分に戻して1部残留の望みをつないだ。一方の国際は、第1戦で好投した橋本を温存した形となったがこれが裏目。 7季ぶりの1部復帰が目の前まで迫りながら、杏林に対していい雰囲気を与えてしまったうえで 第3戦を戦うことになってしまった。

    平成10年6月21日 東京国際大学グランド 1・2部入れ替え戦第3戦
    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
    東京国際大(2部1位) 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
    杏林大(1部6位) 0 0 0 0 0 0 1 0 0
    (延長10回サヨナラ)

    1勝1敗で迎えた、かつての2部のライバル同士のこの対戦は、第1・2戦とはまた うってかわった展開となったが、若き救世主・張田の連日の好投で杏林大が辛くも1部残留を果たした。

    国際は満を持して橋本を、杏林は連投とはなるが5投手の中でこの入れ替え戦で 最も安定した投球をした張田を先発させてきたこの第3戦。両投手とも無難な立ち上がりを 見せたが先制したのは国際。4回1死2塁の好機に、チーム内首位打者の金子の適時打で1点を先制。 対する杏林は橋本から好機はつかみながら4回の2死満塁、5回の1死3塁を抑え込まれ、 6回に連打で作った無死1.2塁の好機はバントファウル・牽制死・併殺打で逸機し、 国際ベンチから「1部で何を習ってきたんだ〜!?」とヤジられる始末。しかし7回にようやく追いつく。 橋本の連続四球とバントで作った1死2.3塁に小玉の犠飛で同点。しかしその同点もつかの間、 8回に国際は張田の四球・バント処理失策でもらった好機を越智のバントで1死2.3塁と広げる。 石川敦を敬遠した1死満塁で4番の鬼沢は捕邪飛。張田は自ら招いた危機もなんとか 2死までこぎつけたものの続く金子にカウント0-3。杏林にとって絶体絶命の危機を迎えたものの、 ここで金子はストライクを取りにきた4球目を叩く。しかし打球は遊撃正面をつき、無得点。 息詰まる熱戦は両投手の好投で投手戦となり、両チーム決め手を欠いたまま延長へ。 そして延長10回、張田の好投に捕手の大越が応えた。橋本のカーブをうまく拾い、 右翼への大きな当たり。右翼手・荻原が一瞬つかんだかのようにも見えたが 打球は狭い国際グランドの右翼ネットを辛うじて超えてサヨナラ。 3時間を超す熱戦は、劇的な形で決着がつき、あと1歩と迫っていたように見えた 国際の1部復帰はとりあえず見送られる結果となった。

    杏林大は第1戦でエースの新村をはじめ、桑原・渡辺と、繰り出す投手がそれぞれに 打ち込まれる最悪のスタート。しかしこの窮地で、大きなプレッシャーを背負って 第2戦に先発したと思われる、2部での実績もほとんどない2年生投手・張田が2勝を挙げる好投。 昇格直後の転落を辛うじて免れた。一方、第1戦をリーグ戦の勢いそのままで大勝し、 7季ぶりの1部復帰にかなり近づいたと思われた国際大は、第2戦の大敗で雰囲気を失ったのか、 苦手の杏林大に連敗を喫し、1部復帰はひとまずおあずけとなった。


    平成10年6月20日 東京国際大学グランド 2・3部入れ替え戦第1戦
    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    東京都立大(3部1位) 1 0 0 1 1 0 0 0 0 3
    駿河台大(2部6位) 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2

    昨季の入れ替え戦と同じ顔合せとなったこの対戦、9勝1分で3季連続となる3部優勝を飾った都立大が、 入れ替え戦6連勝中の駿河台大にまず先勝し、5季ぶりの2部復帰に王手をかけた。

    都立は1回に谷本の適時2塁打で1点を先制。その後2回の1死3塁、 3回の1死1.2塁を生かせずにいたが、4回に四球と盗塁でつかんだ好機に石川のスクイズで、 結局無安打で2点目を挙げる。さらに5回には谷本のソロ本塁打で1点を追加し、 都立が試合を優位に進める。一方の駿河台は、都立先発・市川の前に5回まで1安打と抑えられていたが、 6回に連打で作った好機に高野・小玉の連続適時打で1点差に詰める。しかしこのあと市川が耐えた。 昨季の入れ替え戦で四球連発でKOされた汚名を晴らす粘投を見せ、1点差で逃げ切り。 都立は3部でのリーグ戦を無敗で乗り切ったチームらしく、少ない安打ながらソツなく点を取り、辛勝。 昨秋の入れ替え戦でKOを食らった市川が好投し、昨春の入れ替え戦では三振を重ねて まったくいいところのなかった谷本が2打点を挙げるなど、都立にとっては意味深い勝利となった。 一方の駿河台はエースの駒木がふだんよりだいぶ四死球も少なく、安打も4本に抑える好投を見せはしたものの 打線が6回以外は市川に抑え込まれ、1点差で惜敗。12季ぶりの3部転落がやや近づいてきた。

    平成10年6月21日 東京国際大学グランド 2・3部入れ替え戦第2戦
    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    駿河台大(2部6位) 3 0 0 0 3 1 4 0 1 12
    東京都立大(3部1位) 2 0 1 0 0 0 3 1 1 8

    エースの駒木で第1戦を落とし、あとがない駿河台大だったが、上村-堀田の1年生リレーを 打線が援護し、星を5分に戻した。

    駿河台は1回、昨季の入れ替え戦で打ち込んだ都立先発・中村を攻め、 高野の犠飛と中岡の2点適時打で3点を先制。しかしその裏都立も相手の3失策から2点を返し、 立ち上がりから点の取り合いの様相。3回に都立が無死1.2塁からの連続併殺崩れで同点としたが 5回に駿河台は、1死1.2塁の好機に、好機に弱かった南の適時打で勝ち越し。 さらに中村がたて続けにバント処理を失策し、この回で駿河台は3点をリード。 6回には都立2番手の壇から1点、7回にも壇、そして第1戦完投勝利を収めた市川から計4点を奪い、8点をリード。 都立もコールド目前の7回、2死無走者から満塁の好機を作り、船田の走者一掃の適時2塁打で3点を返すも、 結局中盤の失点が大きく、駿河台がなんとか逃げ切り。両チーム失策や四死球が多く、 しまらない試合とはなったがともかく駿河台は星を5分に戻し、 来週の第3戦に2部残留の望みをつないだ。

    平成10年6月27日 東京国際大学グランド 2・3部入れ替え戦第3戦
    1 2 3 4 5 6 7
    東京都立大(3部1位) 0 1 0 0 0 0 0 1
    駿河台大(2部6位) 4 1 1 0 0 2 × 8
    (7回コールド)

    4月3日の開会式から3ヶ月が経とうとしているこの時期にようやく決着がついた2・3部の入れ替え戦は、 駿河台大が2季連続で都立大の挑戦を退ける結果となった。

    都立・市川、駿河台・駒木と、両チーム予想通りの先発投手を立てたこの試合だが、内容は対照的だった。 駿河台は1回に市川の死球・失策でもらった1死2.3塁の好機に高野の適時打で先制。 さらに続く南が、おそらく自身初となる本塁打を中堅にたたき込み、初回で4点を先制。 都立も2回に、この入れ替え戦で当たっていなかった4番・奥原の本塁打で1点を返すも、 駿河台は2回に清家の本塁打、3回に中岡の適時打で加点。 駿河台先発の駒木はいつもは不安定な立ち上がりもなんとか乗り切り、 7回で10三振を奪う余裕の完投勝利。球審の広いストライクゾーンをうまく使った、 捕手の高野の配球も冴えた。一方の都立大は、第1戦で粘りの投球を見せ、 1勝を挙げたエースの市川が本当に大事なこの1戦で結局は無惨なKO。 打線は駒木のストライクを見逃し、ボールを振るという工夫のない攻撃で散発4安打。 2部昇格がかなり近づいてきたかと、本人たちも思っていたであろうこのシーズンに、 結局またも2部昇格はおあずけとなってしまった。

    駿河台大は、第1戦を接戦の末に落としたものの第2戦をとったあとのこの第3戦は、 状況は互角にも関わらず心理的に優位に立てたように見え、2部残留。 加盟以来4度の入れ替え戦を、3部昇格、2部昇格、2部残留、2部残留、として、 またも入れ替え戦での強さを見せた。対する都立大は、昨春から3季連続で圧倒的に3部を制し、 今季は無敗で3部を制して入れ替え戦に挑んだものの1歩及ばず。 入れ替え戦の常連となってきている都立大ではあるが、なんとなく入れ替え戦を苦手とするような 雰囲気ができつつある。


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