平成16年 東京新大学野球連盟秋季入れ替え戦



平成16年11月20日 飯能市民球場 1・2部入れ替え戦第1戦
1 2 3 4 5 6 7 8 9
東京理科大(2部1位) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
杏林大(1部6位) 0 1 1 0 0 0 0 0 × 2

入れ替え戦の常連・杏林大と久々の1部挑戦となる東京理科大の対戦。 第1戦は地力に勝る杏林大が先勝した。

主導権を握ったのは杏林大。2回、安打の安達を1塁に置いて小野寺のヒットエンドランでの 二ゴロが野選、星の送りバントが再び野選を誘い無死満塁。松井の二ゴロの間に1点を先制した。 3回にも杏林大は3塁打で出塁した矢内紀を川井の左犠飛で還して2点目。 序盤に主導権を握った。3回までに2点を許した東京理科大・中江だが、2回1失点後の 1死2.3塁、3回1失点後の2死2塁、5回2死満塁、6回2死1.2塁、 8回1死1.3塁と度重なる危機をなんとかしのいで失点を最小限に食い止めた。 しかしそれを大幅に上回る投球を見せたのが杏林大・桐原である。左横手からの 力のある直球は空振りも取れ、変化球の切れも悪くなく、相手打線にまったく的をしぼらせなかった。 終わってみれば出した走者は1安打2四球の3人。併殺も二つ取り、打者28人で 完封勝利を果たした。

杏林大は序盤に主導権を握り、その後も終始押し続ける試合展開。2度のスクイズ失敗等、拙攻もあり、 決定打を欠いて得点こそ重ねられなかったが、守備が崩れず接戦をものにした。一方の東京理科大は必死の防御で 失点こそ食い止めたもののいかんせん防戦一方。打線は左打者4人が桐原にまったく合わずに 12打数無安打1四球。主将・田ノ上の1安打に終わった。唯一好機になるかと見えた、 8回に先頭打者・大木が四球で出塁したケースもバント失敗と併殺で逃すなど、 とにかく打線がつながらなかった。
(山口陽三筆)

平成16年11月21日 市営大宮球場 1・2部入れ替え戦第2戦
1 2 3 4 5 6 7 8 9
杏林大(1部6位) 3 0 0 0 0 0 2 0 5 10
東京理科大(2部1位) 2 0 0 0 0 0 0 0 1 3

あとがない東京理科大はエースを連投で先発マウンドに送り、接戦には持ち込んだものの最後に力尽きた。

杏林大は初回、橋本・矢内紀の連続内野安打から無死2.3塁の好機。3・4番の凡退で2死までなるも 満塁から小野寺の2点適時打、加藤真の適時打で3点を先制した。しかし第1戦で沈黙した 東京理科大の打線も今日は黙っていない。その裏2死から石川・塚田の連打で好機をつかむと 大木の適時3塁打で2点を還す。2回にも2死から秋山・保田・天野が3連打。天野の中前打で 2走・秋山が本塁憤死するも早々に杏林大先発・関内をKOした。第1戦とは様相の異なる 展開を思わせたが杏林大2番手・池上が好投。力のある直球を軸に6回までは毎回三振を奪い 3−2で持ちこたえた。すると杏林大は7回、先頭の9番・星が2塁打で出塁。 走者を進められず2死にまでなったが松本の四球を挟んで4番・川井が中前適時打。 2走と捕手の接触プレーで本塁返球が流れる間に1走も生還して2点を追加した。 その裏、東京理科大も無安打で2死1.3塁の好機はつかむものの先制打の大木が凡退。 8回には先頭の中曽根が入れ替え戦初安打で出塁も併殺で逸機。3点差で迎えた9回表、 杏林大は無死2.3塁の好機をつかむと遊ゴロが敵失を誘い2点追加。さらに安打・敵失で たたみかけてこの回5得点でダメを押した。東京理科大は9回に9番・秋山が池上から一矢報いる本塁打。 桐原を引きずり出し、保田・天野の左打者の連打で好機は作ったがそこまでだった。

杏林大は中盤、なかなか攻撃がつながらずに苦しい展開にはなったが、終始地力では上回った。 1回、7回に2死から得点できたことが効果的だった。また、この日は内野安打5本に4盗塁。 打力の迫力不足を小技で補った。2番手の池上は3回から4安打1失点に抑える好投を見せ、 早めの継投が功を奏した。対する東京理科大はエースの中江が連投を感じさせない力投は 見せたが、いくつか甘く入った球を痛打されたのが悔やまれた。9回になって守備が乱れたのは 残念ではあったがそれまでは二塁・保田を中心によく守った。実力が足りなかったことを 認めざるを得ないものの、その戦いぶりは好感を与えるとともに、2部校に一定の可能性も 示したと言えるのではないだろうか。
(山口陽三筆)


平成16年11月20日 共栄大学グラウンド 2・3部入れ替え戦第1戦
1 2 3 4 5 6 7
共栄大(3部1位) 2 3 2 2 0 0 0 9
東京都立大(2部6位) 0 0 0 0 0 0 0 0
(7回コールド)

加盟2年目、早期の上部昇格を目指す共栄大が、初めての入れ替え戦を長打攻勢で大勝した。

共栄大は初回、2安打で1死2.3塁の好機を作ると木村幸の2点適時打で先制。 2回には2死無走者から四球で出た走者を九鬼の適時2塁打で還すと、1番に戻って北が2点本塁打。 大量リードを得た。3回には斉木に2点適時2塁打、4回には増田に2点適時2塁打が 出るなど好機で効果的に長打が出て4回で9得点。東京都立大先発の大滝をKOした。 投げては先発の原田が3回まで毎回安打を浴びる立ち上がりも、終わってみれば 7回を4安打完封。奪三振も8を数えた。

劇的な1部昇格を果たしたのはわずか1年前。今春を1部校として迎えた東京都立大だが、 まさに苦境に立たされた。第1戦で2安打と気を吐いた久保田、シーズン終盤のチーム立て直しの 原動力となり第2戦の先発が予想される片山に期待がかかる。
(山口陽三筆。試合を観戦しておらず、寄せられたスコアブックのコピーだけから執筆)

平成16年11月21日 市営大宮球場 2・3部入れ替え戦第2戦
1 2 3 4 5 6 7
東京都立大(2部6位) 1 0 0 0 0 0 0 1
共栄大(3部1位) 2 2 0 1 5 1 × 11
(7回コールド)

第1戦同様、共栄大の圧勝となった。

先制したのは、第1戦から打順を組み替えた東京都立大。共栄大先発・秋山の制球難もあり、 2死満塁からこの日6番に下がった芝田が押し出し四球を選んで先制。しかしその裏、 共栄大の先頭・北の中飛が落球を誘い、バントで送って鈴木の犠飛で同点。続く木村幸が 右翼越えに本塁打を叩き込んで簡単に逆転した。共栄大は2回には2死2塁から九鬼・北が 連続適時打。4回にも北の適時打で加点した。なんとか反撃したい東京都立大は2〜4回と 3人で抑えられていたものの5回に1死1.2塁の好機。しかしここを小菅・中野の2・3番が 凡退して逃すとその裏、共栄大が試合を決めた。5番・増田の2点適時2塁打、 8番・木村圭の2点適時2塁打等6安打を集めて大量リード。6回にも増田の適時打で加点するなど 6回で14安打を浴びせて大勝した。先発の秋山は立ち上がりは制球難が心配されたが4回には 三者三振も見せるなど5回1失点の好投を見せた。

共栄大は3部リーグ戦以上に相手を圧倒して2部昇格。投攻守にしっかりとしたプレーを見せた。 長打力が魅力の打線も堅実なセンター返しを基本としていた。大量リードもあってか 守備も大崩れせず、歴史は浅くとも全体的に粗さよりも堅実さを感じさせる好チームであった。 一方の東京都立大は全体に力不足を露呈してしまった。登板した3投手ともに痛打を浴び、 打線も2試合で押し出し四球の1点。第2戦では中盤から集中力も切れたように守備が崩れ、 まるでいいところがなかった。今回については相手が強く、他の2部校でも勝てたかどうか 微妙なので、一抹の不運感はあるが自身が目の前の試合に敗れたことは事実である。 いずれにしても共栄大という相手に対して、力及ばなかった。

11月21日、第1試合の1・2部入れ替え戦を静かに真摯に見守る共栄大ナインが印象的であった。 彼らの中で、今日の戦いの前に2部での戦いは始まっていたかもしれない。 東京都立大にも、もう1度上を目指した戦いを期待する。
(山口陽三筆)


平成16年11月20日 国際基督教大学グラウンド 3・4部入れ替え戦第1戦
1 2 3 4 5 6 7 8 9
東京外国語大(4部1位) 0 0 0 2 2 0 1 0 1 6
国際基督教大(3部6位) 0 1 2 0 0 0 1 0 0 4

平成16年11月21日 国際基督教大グラウンド 3・4部入れ替え戦第2戦
1 2 3 4 5 6 7 8 9
国際基督教大(3部6位) 1 1 0 0 0 1 7 1 0 11
東京外国語大(4部1位) 2 0 0 3 0 2 1 0 0 8

平成16年11月23日 共栄大学グラウンド 3・4部入れ替え戦第3戦
1 2 3 4 5 6 7 8 9
東京外国語大(4部1位) 0 0 0 0 3 0 0 0 0 3
国際基督教大(3部6位) 1 1 0 0 0 2 0 0 × 4

第1戦、第2戦ともに逆転勝利となった両者の対戦は、第3戦も白熱のシーソーゲームとなった。

先制点は国際基督教大。初回に安打の佐々木を3塁まで進めて3番・石河の三遊間適時打で先制。 2回には四球に敵失の絡んだ1死2.3塁の好機に8番・石崎に三遊間適時打が出て2点目を挙げた。 東京外国語大も3回に敵失とバスターの内野安打で無死1.2塁の絶好機をつかむものの 1番・堀内、2番・中村が立て続けにバントで送れず無得点。序盤、国際基督教大・遠藤洸を 打ちあぐねた。重苦しい展開のまま5回も2死1塁までなったがここで堀内が安打でつなぐと 中村が中前打。本塁が微妙なタイミングとなったが返球が高く逸れて2走・佐竹が生還。 続く2死2.3塁で伊勢田の2点適時打で一気に逆転した。

東京外国語大・佐竹は、序盤から直球・変化球ともに悪くなかったものの直球を狙い打たれて 苦心の投球。それでも5回までを2失点に抑えていたが6回裏、連続死四球をバントで送られ 1死2.3塁の危機。ここで6番・松本の遊ゴロをはじいて1点、さらに1塁悪送球で 2走も生還して国際基督教大が労せず再逆転した。反撃したい東京外国語大だが1点が遠い。 変化球中心に低目を丁寧に突く遠藤洸の前に7回以降、一人も走者を出せなかった。 序盤は失策も出た国際基督教大も中盤以降無失策で、よく遠藤洸を援護した。

今回の入れ替え戦3カードの中で最も実力が伯仲したチーム同士の対戦。 3部校・4部校という立場はともかく、目の前の1球に集中し、勝利のために精一杯 プレーする姿勢は存分に見られた。バントや守備のミスは残念ではあったが、 試合としても緊迫した、いい試合であったと思う。5安打完投した佐竹、 1度集中打は浴びたが6安打1四球で完投した遠藤洸の投げ合いもよかった。 勝利後の国際基督教大の喜びぶりと東京外国語大の落胆ぶりも印象的。 国際基督教大が3部でもう1度戦える態勢を立て直すことと、1年生6人を先発に並べた 東京外国語大が今後上昇してくることを期待する。
(山口陽三筆)


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